外来魚問題関連情報

アクセスカウンタ

zoom RSS 長良川の天然アユ「準絶滅危惧」? 他

<<   作成日時 : 2015/07/04 01:49   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

同じ長良川のアユに関する報道でもこうも新聞によって温度差があるとは。

以下引用。
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20150703-OYTNT50024.html?from=ycont_top_txt
長良川の天然アユ「準絶滅危惧」? 
2015年07月03日

■岐阜市レッドリストに 漁協側「漁できないと誤解招く」
岐阜市が今年4月に公表した岐阜市版レッドリストで、長良川の「天然アユ」を準絶滅危惧に選定したことに対し、漁業関係者からは戸惑いの声が上がっている。7漁協が加盟する同市の長良川漁業対策協議会(漁対協)は「アユは清流・長良川のシンボルなのに、天然ものはいなくなっているとの印象を持たれかねない」と反発。今月10日、市に選定根拠の説明を求める予定だ。

アユは、川で孵化ふかして海に下り、春に稚魚となって再び川へ遡上そじょうする。岐阜県水産振興室によると、長良川水系のアユ漁獲量は1992年の1029トンから減少を続け、2004年には180トンまで落ち込んだ。その後、人工授精させた受精卵や稚魚の放流、天敵のカワウの駆除などの対策が奏功し、13年には300トンまで回復した。

岐阜市版レッドリストの指す「天然」は、放流した稚魚が成長したものは含まない。この定義による「天然」の個体数は不明だが、市自然環境課は「人の手を加えなければ絶滅の恐れがあることを認識してもらいたかった」と説明する。

一方、漁業者が長良川で取ったアユは、全て「天然」として出荷されている。

リスト公表以降、市や漁協などには、釣り人や漁師から「アユを取ってもいいのか」との問い合わせが寄せられるようになったという。漁対協の会長を務める玉田和浩県議は「長良川でアユ漁はできなくなったと誤解される」と批判。アユ漁を始めとする長良川の歴史や文化については、岐阜県と流域自治体などが国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産の認定を目指しており、「地元の取り組みに水を差すようなもの」と不満も口にする。

ただ、市はホームページで、アユは様々な取り組みによって守られているため、準絶滅危惧選定による鵜飼うかいやアユ漁への影響はないと説明している。選定に関わった岐阜大の向井貴彦准教授(生態学)は「レッドリストは、自然を守るために公表される。アユを野生生物ととらえれば、昔と比べ、減っていることは間違いない。地元の自然環境について、現状を理解するきっかけにしてもらいたい」と話している。
2015年07月03日

http://www.nikkei.com/article/DGXKZO88690960Q5A630C1NZ1P01/
岐阜・長良川のアユ 王国復活へ遡上
清流が育む 格別の香り
2015/6/30付

今年も全国の河川で漁が解禁されたアユは、1年で一生を終えるため「年魚(ねんぎょ)」、独特の香りから「香魚(こうぎょ)」とも呼ばれる。中でも岐阜県の長良川のアユは、1300年以上続く鵜飼(うかい)とともに有名だ。しかし日本一だった県内の漁獲量はピーク時から8分の1に激減。「鮎(あゆ)王国復活」をかけた取り組みが始まっている。

毎年5〜10月に行われる岐阜市の長良川鵜飼。6人の鵜匠が鵜を巧みに操り、アユを捕っては吐き出させていく。鵜飼で捕れたアユは宮内庁に献上されている。今年3月、小瀬鵜飼(関市)とともに国の重要無形民俗文化財に指定された。

長良川は白山連峰の大日ケ岳に源を発し、伊勢湾に注ぐ総延長166キロメートルの大河だ。アユは晩秋に川でふ化して海に下り、春に川に産卵した後、一生を終える。

長良川のアユは、かつて食通から酷評されていた。陶芸家の北大路魯山人は「魯山人の美食手帖」で、岐阜のアユについて「瀬が激しくないとみえて身がしまらず、ブヨブヨしていて一流品とはいい難い。(中略)岐阜は鵜飼いで有名だが、料理して食わす段では、はなはだ心もとない」。

戦前の政治家、木下謙次郎も随筆「美味求真」で、「長良川産鮎の如(ごと)き特に有名なれど其(その)品質に就(つい)ては疑問ありとす」と辛い評価だ。

だが、岐阜のアユ料理も今では磨き上げられている。岐阜市の鵜飼観覧船待合所の近くに建つ「川原町泉屋」。ここではアユを備長炭の遠火で40分かけて、じっくり焼き上げる。「頭も骨も全部食べられます」。主人の泉善七さん(48)が出してくれた塩焼きは、カリカリした頭と皮の食感、脂が乗った身の甘さが味わえ、やがてワタ(内臓)の苦みが口の中に広がる。

この店で主に扱っているのが、上流の郡上市で捕れる「郡上鮎」だ。2007年、河川魚で初めて地域団体商標に登録され、08年に全国の「清流めぐり利き鮎会」でグランプリを獲得した。泉さんは「急流と良い藻類で育ち、身の締まりや香りが格別。魯山人も木下も、郡上鮎を知らなかったのでは」と笑う。

今月7日、郡上市でアユの友釣りが解禁され、多くの釣り人がさおを連ねた。長良川鉄道の郡上八幡駅近くの郡上漁業協同組合は、釣り人が釣ったアユを持ち込む出荷所になっている。重さ100グラム以上の「特大」から、20グラム刻みで大、中、小、ビリとより分け、岐阜市中央卸売市場や全国の料理店に出荷していく。

漁協から約20キロ上流にある郡上市白鳥町の料理店「だるまや」。ここも出荷所のひとつで、釣り人が持ち込んだ新鮮なアユの刺し身やすしは臭みがなく、後味もさわやかだ。店主の河合正則さん(66)は「今年のアユも甘み、香りは上々。夏に向け、さらに脂が乗ってくる」と太鼓判を押す。

夏から秋にかけて流域でにぎわうのが、落ちアユを捕る観光施設「ヤナ」だ。川に木や竹で編んだすのこ状の台を設けて、上流から来たアユを打ち上げさせる。季節ごとにアユを楽しむ食文化が根づいている。

岐阜県のアユの漁獲量はピークだった1992年の1719トンから、13年には全国3位の218トンに激減した。95年から運用した長良川河口堰(ぜき)の影響を指摘する声も多い。

県は「鮎王国復活プロジェクト」を掲げ、年間120トンの稚魚を放流しながら、病気に強い県産稚魚の増産に着手した。さらに長良川の上中流域を対象に、「清流長良川の鮎」を次世代に継承する世界農業遺産への登録を目指している。

郡上漁協は10年から、長良川上流で植林を始め、保水力がある広葉樹を1万本以上植えた。

漁協参事の白滝治郎さん(57)は「川を育てる山の保水力が落ちてきた。川が変わったというより、人の心が変わっていないか。漁協が植林することで、周りの意識も変えていきたい」と話す。

「いいアユがいる川はスイカのにおいがする」。白滝さんはアユが良質の水やコケで育ち、独特の香りを放つ清流の復活を願う。清流の恵みを守ろうとする人々の思いを乗せて、川は今日も流れ続ける。

<マメ知識>放流モノにも逸品あり
一般に「天然アユ」は川で捕獲されたアユをすべて指す。これには海から自力で川を上った「天然遡上モノ」と、人の手で放流した稚魚が成長した「放流モノ」の2種類がある。岐阜市は4月、長良川のアユを天然遡上の減少を理由に「準絶滅危惧」に選定し、漁業関係者から反発を招いた。

同じ岐阜県の木曽川水系の和良(わら)川で捕れる「和良鮎」は、下流にダムがあって天然遡上はないが、全国の「利き鮎会」で3度グランプリに輝いた。放流モノでも食通が絶賛するアユは数多く存在する。

岐阜支局長 杉野耕一)


[日本経済新聞夕刊2015年6月30日付]

引用ここまで。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文
長良川の天然アユ「準絶滅危惧」? 他 外来魚問題関連情報/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる