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zoom RSS 「五反田川に錦鯉800匹放流 自然呼び戻す活動続く」について(目的論的な疑問1)

<<   作成日時 : 2016/12/28 22:56   >>

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「五反田川に錦鯉800匹放流 自然呼び戻す活動続く」について」について
さて今回の一件について外来魚問題や生態系保護、生物多様性保全に関わっている方々からは批判的なコメントが各SNS等で多く寄せられています。
私もその一人ですがこの一件に関しては目的論、方法論、両方の観点で大いに疑問を感じます。

まずは目的論的な観点でコメントを伸べささせて頂きたいと思います。ただし私は五反田川の実情を自分の目で確認して来た訳ではありませんので今回はネット等机上で集めた情報を元に考察したコメントである事をお断りしておきます。

やはり最大の疑問点は「五反田川は環境回復、保全の対象河川としてふさわしいものであるかどうか?」

です。

多摩川水系の小河川で下水道整備等の結果、水質等の環境が改善され魚類が戻って来た代表例としてまず思い浮かぶのは野川です。1980年代までは生活排水等の流入によって文字通りの悪臭を放つドブ川と化し魚類や水生生物も見られなくなっていたのですが平成以降、流域周辺の下水道整備等によって水質が改善し魚類や水生昆虫等も戻って来た河川として有名です。

しかし野川の場合、三面護岸されてしまった場所は比較的少なく(上流部は三面護岸化されている様ですが)水質だけが問題だった様なので下水道の整備によって比較的簡単に環境回復できたというのは理解できます。最近行われている河川改修も
http://www.rfc.or.jp/rp/files/23-13.pdf
の様に生物環境にかなり配慮したものになっている様です。

つまり野川の場合は人間が手を入れて保全/回復を行ってやれば比較的安易に環境回復できるレベルだったと言えるのではないでしょうか?

これに対し五反田川の場合は完全に三面護岸化されてしまっており
http://www.city.kawasaki.jp/530/page/0000018123.html
水質の点でも水質悪化に最も強い魚種であるコイが何とか生息できる程悪い様です。おさかなポストのコメントによるとアユは放流したらすぐ死んでしまったそうですがアユは見かけのイメージと裏腹に比較的水質悪化に強い魚種です。東京の神田川にも遡上していますし私自身も琵琶湖周辺の生活排水がドボドボ流入している水路でアユが釣れた経験があります。

水質の問題は下水道の整備や不法な家庭排水の流入の取り締まりで解決するにしてもここまで三面護岸化されてしまった河川の場合、護岸のコンクリートを全て引き剥がして自然護岸に戻すというのはあまりに現実性が無い話だと思います。

三面護岸化された水路でも魚類が多数生息しているケースは体験しています。しかしそれらのケースは以下の様なパターンが多い様に思います。

1.三面護岸されているが長年経過した後に河床の上に土砂が堆積して水生植物等がそこに繁茂し魚の産卵場や稚魚の育成環境が確保されている。

2.大規模な河川や湖沼等と接続されており農繁期等に通水されると一時的に水質が改善されそれに伴い魚類等も遡上してくる。

そしてこれらのパターンに共通している事はバスやギル等のサンフィッシュ科の外来魚は見られないか極端に数が少ないという事です。

続く













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2016/12/29 02:13

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