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zoom RSS 長辻象平 遺伝子制圧法 ゲノム編集でブルーギル根絶へ

<<   作成日時 : 2017/02/25 23:06   >>

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外来魚情報交換会でも発表していただきました。

以下引用。
http://www.sankei.com/life/news/170215/lif1702150021-n1.html
http://www.sankei.com/life/news/170215/lif1702150021-n2.html
http://www.sankei.com/life/news/170215/lif1702150021-n3.html
http://www.sankei.com/life/news/170215/lif1702150021-n4.html

長辻象平 遺伝子制圧法 ゲノム編集でブルーギル根絶へ

ブラックバスとともに、代表的な侵略的外来魚に位置づけられるブルーギルが日本の池や湖などで繁殖を開始してから半世紀が過ぎた。分布域は沖縄から北海道までの全都道府県に広がっている。

生命力が強い。魚や水生昆虫、水草も食べるので漁業や生態系に与える影響は、体の大きいブラックバスをしのぐ。各地で駆除活動が展開されているが、広い湖や河川での完全駆除は望めないのが現実だ。

このブルーギルの根絶を可能にする先端的研究が、環境省の環境研究総合推進費で進められている。

その拠点は三重県にある水産研究・教育機構の増養殖研究所。2003年にウナギの完全養殖を達成した国立研究開発法人だ。

増養殖研を訪ね、ゲノム育種グループ長の岡本裕之さんにブルーギルの撲滅戦略を質問すると「ゲノム編集を使う『遺伝子制圧法』を開発しているところです」と説明してくれた。

ゲノム編集は遺伝子組み換えと似ているが、異なる技術。狙った遺伝子を効率よく正確にカットする。外から別の遺伝子を入れる組み換えとは区別される。

卵を産めない雌の割合が増えるにつれてブルーギルの個体数は減っていき、最終的に水系から消える。

「私たちの遺伝子制圧法のポイントは、雌が卵を作るのに必要な複数の遺伝子をカットした雄を放流する点です」と岡本さん。

野生の雌は水底の巣に卵を産む。放流された雄がそこに精子をかける。

その受精卵から孵化(ふか)した稚魚の雌の子孫たちは父親からの遺伝で、卵を産まない成魚になる。

孵化した稚魚の雄たちは父親と同じ遺伝形質を持っている。これらの雄は繁殖期に野生の雌たちの卵に精子をかける。

この繰り返しで集団の繁殖率を年々、低下させていくのが遺伝子制圧法の基本的な考えだ。

雌に卵を産ませない遺伝情報は世代を重ねても集団内に保存されるので、毎年の放流雄の追加量も少なくて済む利点がある。

「雌を不妊化させる最初の雄の作出に、ゲノム編集の技術を使うのです」

編集のためには、ブルーギルの全ゲノム解読が必要だったが、この仕事は同機構の中央水産研究所・水産生命情報研究センター主幹研究員の藤原篤志さんが完成させた。

不妊化を利用した有害外来種の根絶では、昆虫のウリミバエでの成功が有名だが、放射線照射で単純に雄自身を不妊化して自然界に放つこの方式は、大量の個体の放出が必要でブルーギルには適さない。

集団内での遺伝子増幅がないので、毎年大量の雄を放流しなければならず、労力とコストがかかる。その上、放流魚による食害増加が起きるからだ。

岡本さんたちは2012年に海外で開発された「クリスパー・キャス9」というゲノム編集技術で卵の成熟に関わる遺伝子などをカットした雄のブルーギルを厳密な管理下で飼育中だ。この雄を基にして放流用の雄を量産する3年単位の年次計画を立てている。

ブルーギルは「魚のドブネズミ」の異名を持つ厄介者だ。親魚が卵や仔魚(しぎょ)を守るので繁殖力が強い。他の魚の卵や稚魚を襲うし、水生昆虫も食べる。動物性の餌がなくなると草食に切り替えて生き残る。

琵琶湖ではニゴロブナやホンモロコなどの在来種が急速に減っている。ブルーギルとブラックバス類による食害の影響が大きい。

琵琶湖では長年にわたって、網や電気ショックなどでの外来魚駆除が続けられているが、その広さのために根絶は不可能だ。

滋賀県によると外来魚の量は13年まで漸減していたが、14年から増加に転じて15年の推定生息量は1240トンと10年当時の水準に戻ってしまった。内訳はブルーギルが995トン、オオクチバスが245トン。個体数ではブルーギルがバスの10倍以上いるだろう。

増養殖研究所を訪ねた前日の2日には、東京で今年の日本国際賞の生命科学分野の発表があった。

「ゲノム編集」の最新技術のクリスパー・キャス9を開発した独マックス・プランク感染生物学研究所長のエマニュエル・シャルパンティエさんと米カリフォルニア大バークレー校教授のジェニファー・ダウドナさんが受賞者だった。女性研究者コンビの受賞。

ゲノム編集によって、病気の治療や品種改良など幅広い分野で応用研究が一気に拡大加速している。

引用ここまで。

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長辻象平 遺伝子制圧法 ゲノム編集でブルーギル根絶へ 外来魚問題関連情報/BIGLOBEウェブリブログ
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